読書

【読書】嫌われる勇気:岸見一郎・古賀史健

2014年〜2019年、年間ベストセラーランキングで史上初の6年連続トップ5入りで221万部を突破した嫌われる勇気を読みました。

嫌われる勇気は自己啓発の源流と呼ばれる「アドラー」の教えを哲人と青年の対話形式で描かれています。

ポジション的には岸見一郎さんが哲人で古賀史健が青年というポジションのように思えますが、青年は岸見一郎さんであり、古賀史健さんであり、読み手である自分自身というようにあとがきに描かれています。

ちなみに先日紹介したレバレッジリーディングで学んだことは目的を持って読むということと、本を汚す(重要なところに線を引いたり、ページを折ったりする)ということを実践しました。

レバレッジリーディングの「多読」するためにカラーバス効果を利用して、重量な部分以外は斜め読みするということはせずに、一言一句読み進めました。

結果的に6〜8時間で読み終えたと思います。

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著者について

タイトルや冒頭でも触れていますが、嫌われる勇気は岸見一郎さんと古賀史健さんの共同で作成されています。

著者:岸見一郎さんについて

哲学者。1956年京都生まれ。京都在住。高校生の頃から哲学を志し、大学進学後は先生の自宅にたびたび押しかけては議論をふっかける。京都大学大学院文学研究家博士家庭満期退学。専門の哲学(西洋古代哲学、特にプラトン哲学)と並行して、1989園からアドラー心理学を研究。精力的にアドラー心理学や古代哲学の執筆・講演活動、そして精神科医院などで多くの”青年”のカウンセリングを行う。日本アドラー心理学会認定カウンセラー・顧問。訳書にアルフレッド・アドラーの「個人心理学講義」「人はなぜ神経症になるのか」、著書に「アドラー心理学入門」など多数。本書では原案を単t能

引用元:嫌われる勇気

著者:古賀史健さんについて

株式会社バトンズ代表。ライター。1973年生まれ。書籍のライティング(聞き書きスタイルの執筆)を専門とし、ビジネス書やノンフィクションで数多くのベストセラーを手掛ける。臨場感とリズム感あふれるインタビュー原稿にも定評があり、インタビュー集「16歳の教科書」シリーズは類型70万部を突破。20台の終わりにアドラー心理学と出会い、常識を覆すその思想に衝撃を受ける。その後何年にもわたり京都の岸見一郎氏を温、アドラー心理学の本質について聞き出し、本書ではギリシア哲学の古典的手法である「対話篇」へと落とし込んだ。著書に「20歳の自分に受けさせたい文章講義」。

引用元:嫌われる勇気

嫌われる勇気を読んだ目的

嫌われる勇気を読んだ目的は、自分の周りの人がすごく良かったと薦めてくれたということもありますが、それプラスで自分は人に嫌われる勇気を持っていなく、いつも他人の顔色を伺って生きています。

その生き方を変えるきっかになればと思いこの嫌われる勇気を読むことにしました。

特に会社が超バタバタな時に休職を開始してしまったので、会社の中で僕のことを嫌いと思っている人も多いと思うので、その対策にもなるかなということもあります。

気になった箇所

レバレッジリーディングで箇所に対して線を引き、あとでそれをメモ帳に転記して読み込むとあったので、気になった箇所を転記します。

  • われわれはみな、なにかしらの「目的」に沿って生きている
  • 怒りとは出し入れ可能な「道具」
  • あなたが変われないでいるのは、自らに対して「変わらない」という決心を下しているから

  • 人は、いろいろと不満はあったとしても「このままのわたし」でいることのほうが楽であり、安心

  • 人は「時間がない」や「もう若くない」、「家庭もできたから」などを言い訳にして「やればできる」という可能性を残しておきたいもの

  • 短所ばかりが目についてしまうのは、あなたが「自分を好きにならないでおこう」と決心していうから。自分を好きにならないという目的を達成するために、長所を見ないで短所だけに注目している

  • 個人だけで完結する悩み、いわゆる内面の悩みなどというものは存在しない。どんな種類の悩みであれ、そこには必ず他社の影が介在している

  • 劣等コンプレックスとは、自らの劣等感をある種の言い訳に使い始めた状態

  • 怒りとは、しょせん目的をかなえるための手段であり、道具である

  • 怒りっぽい人は、気が短いのではなく、怒り以外の有用なコミュニケーションツールがあることを知らない

  • 人は大人関係のなかで「わたしは正しいのだ」と確信した瞬間、すでに権力争いに足を踏み入れている

  • 人生のタスク
    行動面
    ①自立すること
    ②社会と調和して暮らせること
    心理面
    ①渡しには能力がある、という意識
    ②人々はわたしの仲間である、という意識

  • 適切な行動をとったら、ほめてもらえる。不適切な行動をとったら罰せられる。
    アドラーはこうした賞罰による教育を批判した。
    ほめてくれるひとがいなければ適切な行動をしない
    罰する人がいなければ、不適切な行動もとる
    ほめてもらいたいという目的が先にあって、ゴミを拾う。
    誰からも褒めてもらえなければ、憤慨するか、2度とこんなことするまいと決心する。
    これは明からにおかしい。

  • 自分の信じる最善の道を選ぶこと、その選択について他社がどのような評価を下すのか。これは他社の課題であってあなたにはどうにもできない話し。

  • まずは「これは誰の課題なのか?」を考える。
    そして他社の課題には介入せず、自分の課題には誰ひとりとして介入させない。

  • 劣等感とは縦の関係の中から生じてくる意識。
    あらゆる人に対して「同じではないけれど対等」という横の関係を築くことができれば、劣等コンプレックスが生まれる余地はなくなる

  • 60点の自分に「今回はたまたま運河悪かっただけで、本当の自分は100点なんだ」と言い聞かせるのが自己肯定。
    それに対して、60点の自分を受け入れた上で「100点に近くにはどうしたらいいか」を考えるのが自己受用

  • 他者がわたしになにをしてくれるかではなく、わたしが他者になにができるかを考え、実践していきたい

  • あなたの貢献が役立っているかどうかを判断するのは、あなたではない。
    それは他社の課題であって、あなたが介入できる問題ではない。
    たとえ目に見える貢献でなくとも、わたしがは誰かの役に立っているという主観的な感覚、「貢献館」もてればそれで良い

  • 問題行動に走る子供たちは、そうした健全な努力を回避したまま、他書の注目を集めようとしおり、これを「安直な優越性の追求」と呼ぶ

  • われわれの人生は点の連続でしかない。
    計画的な人生など、それが必要か不要かという以前に、不可能。

引用元:嫌われる勇気

感想

嫌われる勇気を読んで個人的に一番衝撃だったのが、「われわれはみな、なにかしらの「目的」に沿って生きている」という点です。

悲しむことも、怒ることも原因があってじゃなくて、目的があってやってることだという目的論。

例えば、後輩の指導のために怒る(叱る)というのは、後輩が悪い、できていないからという原因ではなく、自分の中に怒りたいという目的があるということになります。

じゃあ後輩の指導のために怒る目的は?と自分が後輩が後輩を怒った時のことを考えてみると

  • 後輩の指導を頑張っている自分を周りアピールする
  • 後輩の指導のために、自分の仕事が進まないなどのストレスを発散するため

などと言った目的があると思いました。

後輩のためと思って怒っていたつもりが、自分のために怒っていたと思うと恐ろしくなり、反省しました。

それだけじゃなく、今までの常識を覆してくれることが色々と描かれてあります。

さすが、6年連続トップ5入りする良書だなと思わされましたね。

続編で「幸せになる勇気」もあるので是非読んでみようと思います。

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