図書館で本をかりては途中までで返却期間がやってくるということを繰り返していたので、速読の本を読んでみました。
どんな本でも大量に読める「速読」の本の内容
どんな本でも大量に読める「速読」の本で紹介されている内容は、テレビなどでよく見るページをバーっとめくるような速読の方法ではありません。
著者の宇都出さんは「高速大量回転法」と呼んでいる内容が紹介されています。
「速読力 = 速読技術 × ストック(自分の知識)」
と繰り返し言われており、ページをバーっとめくるような方法は速読技術を鍛える方法であって、それにストック(自分の知識)がかけあわさって初めて速読ができるとのこと。
要するに本の内容に対して自分の中にストックがあれば、早く読むことができるということで、この本はそのストック(自分の知識)についてフォーカスしている本になります。
本を読む際に事前知識があればそれで良いですが、読む本の全てがそうではありません。
それを解決する読書法が「高速大量回転法」ということです。
高速大量回転法とは
どんな本でも大量に読める「速読」の本で紹介されている「高速大量回転法」というのは以下のように行うことで、1冊30分で読むことができるようになるとのことです。
(もちろん本の量や難易度にもよるので、全ての本が30分という分ではありません)
- 目次を5〜10回転(2〜3分)
- まえがき・あとがきを10回転(5〜6分)
- 本文の見出しの拾い読みを3回転(5〜6分)
- 自分の気になった言葉や箇所を中心に回転させる(15分)
ポイントとしては序盤の目次とまえがき・あとがきの回転です。
ここには本の要約がつまっているので、ここを大量に回転させることで本に対するストック(自分の知識)を蓄えることができます。
極端な話し、そこまででその本で言いたいことの要約が分かってしまうということです。
そこで蓄えたストックを武器に本文を見出しから大量に回転させることで速読が可能になるという仕組みになります。
書いてある内容を分かろうとするから読むのが遅くなる
僕たちは本を読む時に、内容を分かろうとしようと本を読んでいますが、速読では内容を分かろうという思いを捨てる必要があるとのこと。
本の内容を分かろうとするから読むのが遅くなるんだと。
本の内容を読むのではなく、人の話しを聴くようにまは内容をどんどん受け入れることで早く読めると言われています。
そうするだけども自分の中にストックは蓄積されていき、さらに「高速大量回転法」の助けになっていきます。
注意点
「高速大量回転法」の注意点としては「分かったつもりにならない」ということが挙げられています。
ストック(自分の知識)と照らし合わせて読んで行くので、「分かった」と思っていても実は「分かったつもり」だという可能性があり、ストック(自分の知識)が変われば別の理解になるということです。
なので、「高速大量回転法」で読んだ本を、後からまた読み直すということも大事になってきます。
どんな本でも大量に読める「速読」の本の感想
テレビなどでページでバーっとめくるだけで本なんて読めるわけないと思ってたましたが、ストック(自分の知識)を元に読むというのは腑に落ちました。
また、目次→まえがき・あとがき→本文の見出し→気になるポイントとどんどん大量に回転しながらストックを蓄積していき、読むスピードを上げるという実際の読み方も「なるほど」と思えるような内容でしたね。
速読の本はいくつかありますが、個人的には当たりだったかなと。
この技術を使ってもっともっと本を読んでいきたいと思います。