「やめてみた」
日常生活の何かを止めることで本当に必要なものが見えてくるといういことで読んでみました。
基本的に漫画なので肩に力を入れず楽にサクサクと読めるのは良いですね。
著者のわたなべぽんさんがやめたこと
著者であるわたなべぽんさんがやめてみたことは合計10個。
その中でも大きく家の中のものから、身の回りのもの、心の中の3つに分類分けて紹介されています。
家の中
家の中でやめたものは4つです。
炊飯器
炊飯器が壊れたのをきっかけに土鍋でご飯を炊くようにしたとのこと。
土鍋でご飯を炊くと聞くと難しく聞こえますが、意外と簡単にできるようです。
しかも意外と簡単にできるだけでなく、炊飯器で炊くよりも美味しくできる。
ご飯(お米)がおいしいとテンションが上がりますよね。
しかし、そんな土鍋ご飯にも弱点が。
そう、保温機能がないので残ったら速攻で冷凍保存しなければならないんです。
でも実はそれは弱点ではありませんでした。
なんと1晩炊飯器で保温したご飯より、土鍋ご飯を冷凍ご飯をチンしたほうがおいしいと。
もちろん炊飯の予約機能もありませんが、旦那さんの帰るコールがあってから炊き始めるとちょうど良いことを発見して生活にリズムが生まれるという効果もあったようです。
という感じで土鍋ご飯にはまっていっって炊飯器をやめることができたぽんさん。
うちはというと・・・。
ご飯は僕が炊く事もありますが、大体は嫁さんが炊いているのでこれを実行できるかは嫁さん次第というところが大きいですね。
仮にうちが土鍋ご飯になったとしたら意外に簡単に炊けるとはいえ、僕が土鍋でご飯を炊ける自信はないので、炊飯が嫁さん頼りになってしまいそうです。
なので、うちは炊飯器をやめることは難しいかなぁ。
やめてみないとわからないけど。
やめてみないとわからないとか言ってたらこの本を完全に否定してしまうかw
TV
炊飯器をやめてみて著者のぽんさんは何かをやめてみる生活を探しはじめます。
そこで目に止まったのがTV。
ぽんさんもぽんさんの旦那さんも何かあればTVをつけるという生活を続けてきていたので、ボーッとTVを見る時間が多かったとのこと。
テレビをボーッと見てる時間をやめてみたという話しです。
惰性で見るTVほど無駄なことはないっていうことですね。
ぽんさん夫婦はTVを完全にやめるのではなくて、見たい番組は見て、それ意外はTVは付けないというルールをつけました。
その分、読書などのインプットの時間や夫婦の会話が増えたという効果があったそうです。
偶然ですが最近うちもご飯を食べる時は必ずTVをつけていたんですが、平日はTVをつけるのをやめてみました。
すると夫婦の会話はもちろん息子達との会話も増えましたね。
元々休日の日中もできるだけTVはつけないようにしているので、日中はもともとやめてみてましたが、ご飯の時のTVをやめて見るのはうちにも良い効果をもたらせてくれました。
掃除機
次にぽんさんがやめたのは掃除機。
きっかけは掃除機で吸い込めてると思っていたゴミが吸い込めていなかったのを発見してしまったこと。
それで掃除機を信頼しすぎて掃除が雑になっていた事に気付いて掃除機をやめることを決意しました。
でも掃除をしないわけにはいかないので、掃除機の変わりはフロアワイパー(クイックルワイパー)。
気軽に掃除ができるので、掃除機だとおっくうで週2になっていた掃除がフロアワイパーに変えたら毎日掃除ができるようになったようです。
さらに、掃除がしやすくなるように床に掃除の邪魔になるものをおかなくなって部屋がすっきりしたという効果もあったとか。
うちは掃除は完全に嫁さんに任せっきりになってますが、ロボット掃除機(ルンバではない)もいるのでなるべく床にものを置かないということは実践できています。
しかし、和室もあるのでフロアワイパーのみに完全以降するのはちょっと厳しいので、普段はロボット掃除機に頑張ってもらって週1とかで掃除機をかけるとかが現実的だと思っています。
ゴミ箱
ぽんさんはゴミが出た時にすぐに捨てれるようにいろんな場所にゴミ箱を設置していました。
しかし、そのせいでゴミ出しの時に全てのゴミ箱からゴミを集めるのが面倒になってしまって、ゴミ出しの日になってもいっぱいになってないゴミ箱からはゴミを集めないようになってしまうという自体に陥ってしまいました。
そこで、色んなところに設置していたゴミ箱を撤去して、キッチンにある大きなゴミ箱に集約することにしました。
その結果、床掃除をするのも楽になった且つゴミをまとめるのも一箇所になり楽チンになったとのこと。
うちはというと、ゴミ箱は既にキッチンにある大きなゴミ箱に集約済みなので、多くのゴミ箱をやめています。
さすがに2階は2階で別のゴミ箱がありますけど、それまでキッチンの大きなゴミ箱に集約するのは難しいですね。
身の回り
メイク
僕は男なのでメイクはしないので良く分かりませんが、ぽんさんはばっちり化粧をやめたことで、肌の調子がよくなったとのことです。
ばっちり化粧をやめる肝は「誰も自分の顔なんて気にしていない」という考え方。
この考え方は大事ですね。
男なんでメイクはしないけど、ヘアセットはします(今は薄くなってきての坊主なので正確にヘアセットしてましたが正しい)。
このヘアセットも「誰も自分の髪型なんて気にしていない」と考えれば、ヘアセットなんかして髪に無駄なダメージを与えることもなかったのかなと。
そしたら今の自分の髪の状態も変わってかもしれないですからね。
まぁ薄くなってきて坊主の髪も「誰も自分の髪型なんて気にしていない」と考えれば平気か。
服
ぽんさんが服でやめたことは自分には似合わないという考えを捨てたことで、新たに自分に似合う服を見つけることができました。
さらに個性的な服、人目を気にしてごまかすための個性的な服ばかり買ってしまう自分を捨て、シンプルな服を選んで増やしていきました。
その結果、個性的な服を来ていた頃よりもかえってバリケーションが増えたことに気づきます。
この「人目を気にしてごまかすための個性的な服ばかり買ってしまう自分」というのには僕もギクリとさせられました。
学生の頃は古着で奇抜なファッションをし、会社に入ってからも人とかぶらないようなカッターシャツやネクタイを選んだりしていましたからね。
まさに「人目を気にしてごまかすための個性的な服ばかり買ってしまう自分」だったと思います。
今でこそミニマリズムに少し影響を受けて、私服も最小限かつシンプルなものになりましたし、会社に来ていくカッターシャツも無難な白のみに統一しました。
会社に来ていくカッターシャツを白に統一するのは、会社の人から「いつも同じカッターシャツを着てる」と思われないかという不安もありました。
しかし、これはメイクのところであった「誰も自分の顔なんて気にしていない」という考えを服にも適用することで乗り越えました。
コンビニ
ぽんさんは当日に慌てて準備した結果、忘れ物をしてコンビニで買い足し+余計なものを買ってしまうことが多いことに気づきました。
そこで忘れ物をしてコンビニに駆け込まなくても良いように、前日に次の日にやることや必要なものをチェックするように改善していきます。
その結果、見事コンビニでの買い物を減らすことができ、財布にも気持ちにもゆとりができるようになりました。
僕もコンビニでは可能な限り買い物をしないように心がけています。
第一には折り畳み傘を持ち歩くことで急に雨が降ってきた時にコンビニでビニール傘を買わなくてもいいようにしています。
そして、水筒を持つことで喉渇いてもコンビニや自動販売機で飲み物を買う必要をなくしています。
コンビニで買い物をするのはコンビニコーヒーを買う時ぐらいですね。
(ちなみにセブンのコーヒーが一番好きです)
コンビニコーヒーは缶コーヒーを買うよりもお得で美味しいので、それはOKとしています。
コンビニは絶対ダメではなく、必要な時は利用する。
でも、必要な時を減らすことでコンビニを利用する機会は必ず減らせます。
スマホ
嫌なことがあってもネットがあれば忘れたし、お悩みサイトの相談者が言い負かしてるのを見たりすることで自分がケンカに勝った気持ちになり気持ち良くてストレス発散になってると思っていたぽんさん。
でも実際には、常に片手にスマホを持ってネットを見ることで家事などが手付かずになったりとストレスが増える原因になっていたということに気づきます。
しかし、仕事でもネットは使うのでネットを完全遮断するの難しい。
そこでぽんさんが捨てたのは「片手にスマホ生活」です。
常に片手にスマホを持っていなくてもいいように刺激的なサイトのブックマークをはずしたり、仕事中など必要ない時はスマホを引き出しの中にしまっておく。
目覚ましはスマホのアラームではなく、目覚まし時計を使うということでスマホをベッドに持ち込まなくても良いようにしていきました。
今や生活になくてはならない存在となったスマホ。
僕もよく片手にスマホを持って、ゲームやネット、Twitterなどをチェックしていることが多いです。
嫁さんには「スマホみすぎじゃない?」って注意されたこともあります。
僕もエンジニアという仕事柄ネットを自分から切り離すことはできませんが、常に片手にスマホを持つことはやめるべきだなと思いました。
とは言っても中々片手スマホをやめれていないですけど・・・
心の中
人間関係
色々振り回される友人にモヤモヤするぽんさん。
それを友人に相談すると、そんなにモヤモヤするなら「友達付き合いやめればいい」「友達と距離を置くことは悪くない」と言われたことを機にモヤモヤする友達付き合いをやめることを誓います。
その結果、一人での趣味などに時間を取れるようになって今までモヤモヤしてたのが嘘のようにすっきりしていきました。
僕はだいぶ前に学生時代のモヤモヤしていた友人との友達付き合いをやめました。
そのモヤモヤする友人がいるから地元に帰るのも嫌になってしまったからです。
でもぽんさんと同じように友達付き合いをやめてからはモヤモヤはなくなり、地元に帰るのも平気になりました。
モヤモヤする友人と距離を置くことは悪いことではない。ほんとこれです。
モヤモヤする友人とはうまく距離をとって自分の時間をモヤモヤなんかに使わず有意義に過ごしましょう。
お詫び
ぽんさんは「ありがとう」という場面でも、「すみません」と謝ってしまいます。
それは「自分なんて、自分を卑下しているから」と旦那さんから言われて、ほとんどの「すみません」は「ありがとう」に置き換えられることに気づかされます。
それからは意識して「ありがとう」ときちんと感謝を伝えるように心がけることで、相手と対等でいられるようになって自分を大切にすることができるように感じることができました。
僕も結構自分なんてと自分を卑下してしまいがちで、すぐに「すみません」と誤っているように思います。
ぽんさんの旦那さんが言う通りほとんどの「すみません」は「ありがとう」に置き換えられると思うので、僕も意識して「ありがとう」というようにしていきます。
充実した人生
人生を充実させなきゃと意識して興味がないことをやるのはただ疲れるだけ。
こうすれば人生が充実してそうと思うのと本当に充実してるのは違います。
ぽんさんは充実した人生にしようという気負いをなくしたら、日々の生活が充実しているように感じるようになりました。
色々な情報が溢れている今の時代に良くある例じゃないでしょうか。
例えば、ビジネス系YouTuberさんの動画見ていると、そのYouTuberさんのようなことをしないと人生は重質していないと思ってしまいます。
しかし、人生の充実とは人それぞれ異なるものです。
人は人。自分は自分。
溢れる情報からもっと充実した人生をと気負うのではなく、今の日々の生活にもっと目を向けるほうが本当の人生の充実があるのかもしれません。
まとめ
ぽんさんがやめたことに対して、自分はどうなのか?という観点で書いてみましたが、いかがだったでしょうか?
この他にもぽんさんがやめたことは色々あります。
大事なのはモヤモヤしたり無駄だって自分で思ったり、他の人に教えてもらったりしたら、それを潔くやめてみる勇気だと思っています。
人は中々変われないものなので、スパッとやめることは難しいとは思います。
しかし、やめてみてやっぱり必要だったら、またやり始めたら良いだけ。
そう考えて僕もぽんさんと同じように肩肘はらずに「やめてみた」ことを増やしていき、今よりも快適な暮らしを実現させます。